そこらへんにいるアラサーのつぶやき。

口も悪いし酒癖も悪い。でも根はまじめ。日々学び。

自分がコロナ禍で気持ち的に負けていたと思った話。

出社再開し、

電車通勤に気乗りしないのを見透かされたかのように

帰宅時の車内で若干焦る出来事が起きた。

 

私の隣の隣に座ってる男性が、やけにうなだれていた。

首をもたげて座っている。

その人と私の間に座る男性は意に介していない様子で

携帯をいじっていた。

 

乗り降りの多い駅を通り過ぎ、

次は終点だなぁなんて思いつつ

ふと横に目をやると、

隣の男性は下車しており、

先ほどまでうなだれていた男性は

空いたスペースで盛大にのけぞっていた。

 

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時刻は20時半ごろ。

こんなになるまで酔っぱらうには早い時間帯。

なんだ、まさか気分が悪いのか?

こんなにパブリックな場で仰向けになるなんて

相当しんどい時のあれなんじゃないか?

動物は他者の前で弱点である腹は見せない、って

なんかの漫画で言ってた気がする。

 

・・・どうしよう

本当にガチで体調悪かったらそれはそれでコワイ。

こんなご時世だし、むやみやたらに他人との距離を詰めるのは

正直憚られる。

否が応でもソーシャルディスタンスの防衛本能が働いてしまう。

 

結局・・・・

私は次が終点だったこともあり、

駅員さんに任せることにした。

そしてそっと車両を降りた。

 

私は、先の駅のホームにいた駅員さんが

窓越しにその男性を見てにやにやしているのを見逃さなかった。

 

・・・笑っとるやんけ。

 

きっと、次の駅で彼を起こす同僚を思って

「あぁ、大変だな」なんて思ったのかもしれない。

 

 

しかしその時、私の脳内では

中島みゆきの『ファイト』が流れてた。

 

~♪

 私、本当は目撃したんです

昨日電車の駅、階段で

ころがり落ちた子供と

つきとばした女のうす笑い

私、驚いてしまって

助けもせず叫びもしなかった

ただ恐くて逃げました

私の敵は 私です

 

・・・・

 

♪~

ファァァイトッッ!!!!

 

 

盛大にサビが盛り上がる頃には

謎の罪悪感でいっぱいだった。

 

私は・・・

あろうことか、「この人がコロナだったら、、」という

大変に失礼なリスクヘッジをしてしまい

知らないうちにコロナ渦で気持ちに余裕がないのだなと

ヒトへの警戒心がむくむくと育まれていたのだなと

実感してしまった。。。

 

実は、会社を出る少し前に熱っぽさを感じ

「自分がコロナだったらどうしよう」と不安に感じていた。

一刻も早く熱を測りたい。

 

もし自分が感染していたら、

直近で会った人たちは大丈夫だろうか。

 

仮に私が感染していたとしたら、

オフィスの私の席・触ったであろう物はこれでもかと消毒されて

同僚も休まされ検査を受診させられ不安に陥れ

「うちの会社でコロナ出た!」とか話のネタになったり

「あいつ自粛中遊んでたんじゃないの?不注意だったんじゃないの?」と

風評被害を受けるかもしれない。

そんなことをリアルに想像し、

あ、思ってた以上にこのタイミングでこの病気にかかることは

恐いことかもしれない、と思った。

 

大丈夫、、確率で言ったら私がかかる可能性は高くないはず、と

何の根拠もなくすがるように自分に言い聞かせたりした。

 

体が辛く、死の恐怖を感じるだけでもたまったものではない。

家族や友達といった大事な人たちがそうなってしまったら

とてつもなく心が痛い。

 

それだけでもたいそうな仕打ちだ、と感じるのに

症状が治まった後もちょっと会社に行きにくいなとか

周りの人に迷惑がられたり、腫物のように扱われるのかもとか

余計な心配が心を埋め尽くすでしょう。

 

私は、できることなら性善説で考えたいタイプではあるものの

社会活動の中で他人と一緒に生きている人類にとっては

こんな気苦労も致し方ない部分もあるんだな。

 

なんともいえない気持ちのまま家に帰り、

「ちぃとばかし熱っぽい」と事前に伝えていた旦那に

玄関まで体温計を持ってきてもらいその場で計測。

 

37.3度。

 

・・・・やばい。

 

明日、0.2度上がってたら出社できなくなる。

こわい。

 

10分後に二度目の計測。

 

36.5度。

 

 

・・・・え?

もう一度計測。右脇も左脇も計測。

 

何度測っても36.5度。

 

いやこの10分で何があったん?と思いつつも

ぃよっしゃあああああ!!!!!!

 

と感極まってステップ踏んだ。

 

 

 

明日は、鼻息荒く出社する。